美術館を訪ねて

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 先日、ある町の美術館を訪ねました。その美術館に入ると、1階の大開口部は南側でなく、北側でした。

私の常識として、住まいの中を明るくするには、南側に大開口部を設けることが効果的だと思っていました。しかし、この美術館は、南側が広い道路が面していて、充分な採光が望めるにもかかわらず、南側にはハイサイド・ライトと地窓が設けられているだけでした。確かに、美術館全体が明るいと思うほどではありませんが、暗いという印象ではありません。むしろ、眩しいとか、日差しが強いとかということもなく、その北側の開口部は、カーテンやブラインドが必要ない、穏やかな明るさでした。

 私が今まで住んだマンションは、どこも南向きでした。もちろん、採光には充分過ぎるほど恵まれた環境です。充分過ぎるというのは、

夏は、ぎらぎらするような強い日差しがリビングに入り、さらに、午後2時過ぎると、西側の掃き出し窓からは、強烈な西日が射し込みます。そのため、室温が急上昇して、過酷な熱帯夜を過ごすことになってしまいます。遮熱・遮光カーテンを掛けたり、簾をしたりしましたが、カーテンを閉めると、暗くなってしまうというデメリットがあり、簾も期待するほどの効果がありませんでした。暗く、寒々とした住まいは論外ですが、採光にも適度と言うものがあります。それでも、やはり、南向きの住まいと言うのがいいという考え方が根強くあって、そういう条件の住まいを選んでしまいました。

 友人は住まいを建てる時、南は掃き出し窓にせず、ハイサイド・ライト採用しました。北側を吹き抜けにし、トップライトや適当な位置にガラスブロックをはめ込んで、暗くなりがちな北側を明るくなるように工夫しました。これで、住まい全体が優しい光に包まれています。

Posted on 7月 9th 2012 in 希望条件