マンションの未来

コメントは受け付けていません。

 税法上、鉄筋コンクリート造りの建物の耐用年数は50年と決められています。30才で、新築分譲マンションを購入した場合、80才で耐用年数は切れてしまいます。こうして考えると、人生の最晩年において、大きな選択を迫られる可能性があります。

しかし、この耐用年数は、あくまでも税法上のもので、実際の管理、修繕によって、大きく変わってきます。少しでも長く快適に暮らし続けるために、日々の管理やさまざまな修繕をしていくわけですが、分譲開始から早い時期に完売するためには、分譲価格や管理費や修繕積立金を考えないといけません。

この管理費や修繕積立金には相場があるようで、高層マンションで住戸数が多い場合でも、低層マンションで住戸数が少ない場合でも、管理費や修繕積立金が大きく変わることはありません。住む立場からの管理業務の検討や細かな修繕計画を立てた上で、余裕をもった管理費や修繕積立金の金額を算定しているわけではなく、分譲する立場からの算定です。考えてみれば、マンションは竣工した時点からゆっくり劣化していき始めます。

それぞれの部屋は専有財産ですが、マンション全体を考えたら、共同財産です。年齢も家族構成も収入も違う人がたまたま同じ建物に住むわけですから、この管理費や修繕積立金についても考え方が異なります。果たして、耐用年数まで、マンションが価値を大きく失わず、機能しているか、不安に思うのは、私だけでしょうか。

耐用年数50年前後というと、1960年代に建てられた物件がそろそろです。日本で最初のマンションと言われる物件が建てられたのではないかと思われるのが、まさにこの1960年代です。マンションの歴史はまだ、耐用年数の50年前後ということになります。つまり、マンションの未来はまだ見えていないということになります。

Posted on 9月 4th 2012 in 未分類