季節を考えた間取りと断熱

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住まいを新築する時、玄関の位置に悩むことが多いです。風水などで、どの位置に玄関を設けると良いとか、この位置は凶だとかいうこともあります。道路に接していて、玄関から出ると、すぐ、道路という位置では危険ですし、道路から死角になって、見えにくいと、セキュリティーに問題が出てきます。それだけでなく、玄関の位置で、暑さや冷え対策にもなります。

私の友人が住まいを新築した土地は、市街地の東部の丘陵地に新しく造成された団地です。住まいの南側は、海に大きく開けています。春から秋にかけては、南東の季節風が吹きますから、比較的涼しいです。しかし、秋から春にかけては、北西の季節風が吹いてきます。隣家は住まいの北側に玄関を設けました。住まいの玄関を開けるたびに、住まいの中を冷たい北風が吹きぬけてしまいます。
そのために、家族が帰宅する夕方は、かなり暖房効率が低下してしまうそうです。私の友人は、住まいの東側に玄関を設け、南側に勝手口を設けました。そうすることで、冷たい風が直接吹き込むことがありませんので、住まいの冷暖房効率が低下することも防ぐことができます。東北地方の日本海側などでは、冬の強く、冷たい季節風が吹きつけるのを緩和するために、風除室を設けるくらいですから、玄関の位置というのも効果的な寒さ対策の1つになります。どうしても、風の影響を受けやすい位置に、玄関を設けなくてはならない場合は、玄関の前に門壁や植栽をすることで、いくぶん、風の勢いを止めることができます。

玄関ドアについては、気密性や断熱性のあるものがありますが、開口部というのは、どうしても、「開ける」ということがつきまといます。住まいの通風を考えると、南北や東西方向に開口部を設けて、風が吹き抜ける工夫が必要ですが、これは、春から秋にかけてのことです。秋から春にかけては、冷たい風が入らない工夫とともに、風が吹きぬけないような工夫も大切です。

Posted on 7月 22nd 2014 in 新築, 間取り